両親や旦那が短足だと子供も短足になるのか?

「自分が短足なのは両親が短足だから」とあきらめている人は多いのではないでしょうか。確かに、現時点で短足なら、成人男性が物理的に足を長くすることは非常に困難です。一方、自分のことはともかく、生まれてくる子供のことを心配している人もいるでしょう。「足の長い女性と結婚しても、生まれる子供は旦那である自分の短足を受け継ぐのではないか」との心配です。はたして両親、もしくは片方の親が短足だと、子供も短足になるのでしょうか。足の長さの原因を調べてみました。

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遺伝の要素は大きいが…

足の長さに限らず、遺伝的な要素は大きいです。欧米人の体つきと比べて、日本人はずんぐりむっくりした足の短い人が多く、これは遺伝が関係しています。

日本人は昔からお米や野菜などの菜食中心の食生活だったため、肉食系の欧米人と比べて腸が長いのが特徴です。長い腸をお腹に收めるには、足が短く、胴の長い体型が適しています。加えて、日本人のほとんどは先祖代々、農耕民族でした。そのため、長い時間が経つうちに、農業に適した重心の低い体型に適応していったという説もあります。

人種的な特徴だけでなく、両親や祖父母など近い関係からの影響も大きいです。背の高い両親からは背の高い子供が生まれやすいように、両親の特質を子供が受け継ぎやすいのは否定できないことです。ただし、子供が必ずしも両親の体型を受け継ぐとは限らないことも知っておきましょう。

実際、背の低い両親から背の高い子供が生まれることもあれば、その逆もあります。旦那は背が低く、嫁も取り立てて背が高いわけではないが、生まれてきた子供は長身で、足もスラリと長いという例は実際にあることです。一見、両親のどちらとも似ていない子供もいます。両親とも150cm以下の背の低い人なのに、その子供は180cm以上の長身に育った例もあるほどです。また、同じ両親から生まれた子供でも、兄弟で顔つきも体型も全然似ていないということもあります。

食生活や運動の影響も大きい

「牛乳をたくさん飲むと背が伸びる」と言われることがありますが、牛乳を飲めば必ず背が伸びるわけではありません。しかし、牛乳にはカルシウムという、成長に欠かせないミネラルが豊富に含まれています。

小さいころから牛乳や小魚など、カルシウムを豊富に含む食べ物を食べていると、そうでない場合と比べて背が高く、足も長く成長する可能性はあると言えるでしょう。したがって、ご自身が短足で、将来の奥さんもそうだとしても、食事管理をしっかりすることで、多少なりとも背の高い子供に育てることは可能ではないでしょうか。

たまに、子供のころから牛乳をたくさん飲んできたのに背が低いという人もいますが、牛乳だけが背の高さを決めるわけではありません。栄養バランスが重要なので、栄養の豊富な食べ物を好き嫌いせず、バランスよく食べるのが最も大切なことでしょう。

また、食生活と並んで、運動習慣も背の高さや足の長さに影響する要因です。バレーボールやバスケットボールの選手は背が高いですが、毎日ジャンプを繰り返しているうちに、足の筋や腱が伸びて足が長くなるという説があります。

また、これらのスポーツは、ジャンプするだけでなく、走ったり投げたり、体を捻ったりなど、全身を大きく使う点が共通しています。全身にさまざまな刺激を加えることで、成長期の骨が刺激され、背が伸びやすくなるという説もあります。

もちろん、バレーボールやバスケットボールをやれば必ず足が長くなるとは言えないでしょう。しかし、運動が適度な刺激となって、体が成長しやすくなるのは確かなことだと言えるのではないでしょうか。

日本人は正座の習慣があるから短足?

足の長い西洋人と違って、日本人は正座の習慣があるから短足だと言われることがあります。確かに、正座をすると足がしびれたり膝が痛くなったり、足の成長にはあまり良くないイメージがあります。

今の若い人は、昔の日本人と比べて背が高く、足も長く、全体的に体格が向上しています。これも、昔の子供と比べて正座をする機会が少なくなったからというのが理由です。日本人の12歳児の平均身長を見ると、男子の場合、1950年代には134.5cmだったのが、80年代には142.8cmに伸び、さらに2010年には145cmと、どんどん高くなっていることがわかります。

しかし、正座と足の長さの関連を示す科学的な根拠はありません。確かに今の人は昔の日本人より背が高いですが、それは食生活の変化が大きな原因です。正座をすることが少なくなったからとは言えないでしょう。

欧米人は正座をしないから足が長いというのも正しいとは言えません。足が長いのは正座の有無ではなく、骨格の違いが関係しています。骨格が違えば筋肉の発達の仕方にも違いがあるため、日本人の体型とは違っているのです。

正座はともかく、短足と遺伝にはある程度の相関関係が認められます。だからといって、それがすべての要素ではないので、自分が短足だから生まれてくる子供も必ず短足になるとは言えないでしょう。

また、たとえ短足だったとしても、それをカバーすることは可能です。物理的に足を長くするのは難しいですが、ファッションで長く見せることはできます。短足だからモテないと嘆く前に、足を長く見せるコーデを学んではいかがでしょうか。

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