足組みは短足を際立たせる
一般的に見て、足を組む姿勢は行儀が悪いとされています。その一方で、カッコつけたい時、ちょっとワイルドな雰囲気を醸し出したい時、あるいはちょっと疲れている時に、足組みをしたくなることもあります。例えば、電車の中などで、足が窮屈な思いをするのがいやなので足を組むなどです。足を長く伸ばすのはさすがにちょっとためらわれるけど、窮屈な姿勢は嫌という時に、足組みするとけっこう快適な姿勢になるのです。
しかし、短足の人は足を組まないほうが無難です。なぜなら、足が短いことを際立たせてしまう面があるからです。脚が長い人が足組みをすると、とてもかっこよく見えるものです。組んだ足がしっかりと下に伸び、組んだ足が絡み合うように美しいラインを描くのが、とてもクールに見えるからです。
ところが、短足の人が足を組んでしまうと、そもそも組んだ足が下まで伸びず、まるで膝の部分から前に突き出すような形になってしまいます。組んだ2本の脚が絡み合うようなラインになることもありません。ひと言で言えば「美しくない」のです。
脚が太い人だと、さらに問題が際立ってしまいます。ただでさえ脚が短くて組んだ姿勢が美しくないのに加えて、組んだ脚が前に突き出てしまう形になります。組んだほうの脚が、土台となる脚の膝の上に「乗っかっているだけ」のような状態になってしまうのです。
短足は足を組まないのがマナー！
これは、電車の中など人がいる場所でのマナーとも深く関わってきます。足が長い人は組んだ脚を下ろして、姿勢全体をコンパクトにまとめることができます。それに対して、組んだ脚が前に突き出てしまう短足の人はうまくまとめることができません。背が高く足が長い人よりも、脚が短い人のほうが、足を組んだ時にスペースをたくさんとることになります。
電車の座席で足を組んだ場合のシチュエーションを考えてみましょう。人が前を通り過ぎる時に、足が長い人なら脚をうまく引っ込めてスペースを確保することができますが、短足の人は脚を前に突き出した姿勢になっているので、引っ込めることができずに邪魔になってしまいます。これが混雑している電車の中なら、迷惑千万な行為になりかねません。雨が降っていて靴が汚れている時に足を組んでいると、ますます顰蹙を買うことになるでしょう。
しかも、足を組んでいることで脚が短いのが際立ってしまいますから、「短足なのにカッコつけやがって」と陰口を叩かれてしまう恐れもあります。短足の人は人がいる場所では足を組めないのです。これはマナーとして身につけておく必要がありそうです。このマナーを身につけたうえでファッションに気を配り、センスを磨く。そしてファッションや遊びにお金をかけられるだけの経済力と心のゆとりを持つ。そうすれば陰口なと気にならない自信を身につけてモテるチャンスをつかむことも出来るようになるでしょう。弱点は隠し、長所は際立たせる、です。
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