競走馬は短足は短距離が得意、脚長は長距離が得意は本当か?その真相に迫る!

目次

ピッチ走法かストライド走法か

足の長さと短距離・長距離の適性は関係ない

これは競走馬だけの話ではなく、人間の運動能力でも同じ議論ができるかもしれません。結論から言えば、脚の長い/短いと、短距離/長距離の適性はあまり関係はないでしょう。

足が短い競走馬はピッチ走法、長い馬はストライド走法

確かに、イメージとして脚が短い競走馬は足の回転が速いピッチ走法になるので短距離が得意そうですし、脚が長い競走馬は一完歩が長いストライド走法になるのでじっくりと走る長距離のほうが得意に思えます。

しかし、サラブレッドを見ると、決してそうしたわかりやすい状況にはなっていないようです。

例えば、小柄で極端なピッチ走法で知られていたドリームジャーニーという競走馬がいましたが、主に中・長距離で活躍した馬でした。グラスワンダーも、中・長距離で活躍したピッチ走法の馬として有名です。

足の長さは体格と密接な関わりがあるため、競走馬では足が短いことで不利になることはない

そもそも脚が短い・長いは体格とも密接に関わります。脚が短いけど体高も低い競走馬と、体高が高いけど脚が短い競走馬では、同じ「脚が短い」という基準で考えることはできないでしょう。また、脚が短い馬が必ずしもピッチ走法になるわけでもなければ、脚が長い馬が必ずしもストライド走法になるとも限りません。

ピッチ走法が有利?

ピッチ走法は芝では有利

ピッチ走法よりもストライド走法の馬のほうが、芝の重馬場を走る時に不利になるのはよく言われます。人間でも、滑りやすいところでは小刻みに歩くでしょう?歩幅が長いストライド競争だと、重馬場の時に滑りやすくなるからです。

ピッチ走法は足の回転が速くなる

また、足の回転が速いピッチ走法のほうが、地面を強く、速く蹴るために、ダートで走る時には有利になります。

ピッチ走法は小回りがきく

また、ストライド走法よりもピッチ走法のほうが小回りが利く面があります。カーブが少ない、または緩やかなコースの場合はそれほど大きな差は出ませんが、カーブが多いコースやきついコースでは、ピッチ走法のほうが有利になる面もあるでしょう。

ピッチ走法はトップスピードに乗るまでの時間が短い

さらに、ピッチ走法はトップスピードに乗るまでの時間がストライド走法に比べて短く済みますから、直線が短いコースではストライド走法よりもやや有利になるとも言えそうです。ただし、一般的に短距離のレースのほうがカーブの数が少なくなりますから、脚の長い/短い、あるいはピッチ走法/ストライド走法の有利不利の差も少なくなります。

足の長さの得意不得意は、馬場とコースの状態による

競走馬の脚の長さと走法で得意・不得意をチェックする場合には、距離ではなく、馬場やコースの状態と照らし合わせたうえでチェックしたほうが適切な判断が下しやすいと言えます。また、脚の長さよりも走法に着目したほうが、コースやレースとの適性が把握しやすいでしょう。

競走馬のレースを見る機会がある時には、こうした点に着目してみましょう。

脚の長さは関係ない

脚の長さがそのまま馬の個性や魅力を決めるわけではありません。人間も同様で、短足だからモテないわけではなく、ファッションや経済力などでカバーすることで、モテる余地があることを意味しています。

短足でも長距離が得意な競走馬がいるわけですから、短足でもモテる男を目指したところでちっともおかしくないわけです。

短足と動植物の関係を、「胴長の動物には何がいる?モルモット、チャボ、馬、象…かわいい動物から意外な動物まで」にまとめました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次