短足だと重心が低いから有利?
サッカーは、「短足がアドバンテージを握れる」と言われるスポーツの代表格でしょう。「短足だと重心が低いから有利」というのがその理由です。サッカーでは、ボールを足元でうまくキープすることがもっとも重要なポイントとなります。脚の短いほうがボールをコントロールしやすく、有利です。
短足のサッカー選手と言えば、80年代~90年代に活躍したアルゼンチンのディエゴ・マラドーナ選手がいます。彼は背もそれほど高くない上に脚が太かったので、とくに短足の印象が強かったのですが、見事なボールコントロールを誇っていました。現代でも、「史上最高のサッカー選手」と評価されてます。
また、短足で重心が低いと、動きに小回りが利きます。たしかに、ボールを持った時に複数の敵の選手に囲まれそうになった場合など、小回りが利く短足のほうが有利とも言えます。
どんなポジションが有利?
サッカーにおける短足のアドバンテージは、ポジションによって違いがあります。
相手の動きの逆をついたり、目をごまかしたりするフェイントでは、脚の長いほうがうまくやりやすいと言われています。フリーキックでも、脚が長いと遠心力をつけて蹴ることができるので、強力なキックをしやすいと言われています。小回りが利くメリットとちょうど反対です。
フリーキックにしろフェイントにしろ、オフェンスに主に求められるスキルです。一方、ディフェンスの選手は、オフェンスの選手に「抜かれないよう」にすることが重要なため、股の下を抜かれるリスクの少ない短足が有利でしょう。
こうした条件でポジション別に見ると、短足はディフェンスに向いており、脚の長いオフェンスのフェイントやフリーキックとどう渡り合うかがポイントになってくるとも言えそうです。
もちろん、脚の長さだけでサッカーの上手い下手が決まるわけではありませんし、脚長のディフェンスや短足のオフェンスもいますが、全体的な傾向や体型がサッカーのスキルにもたらす影響を考えると、こうした見解は概ね正しいと言えるでしょう。
ディフェンスは、コーナーキックの時などに、ヘディングで敵の攻撃を防ぐ役割も重要です。そうなると、長身の胴長短足が有利になる面も持っています。何かと肩身が狭い思いをすることも多い「長身の短足」の人にとって、良い話ではないでしょうか。
メリットを引き出し、マイナスをカバーしよう
短足・脚長ともにメリット・デメリットの両方を持っているわけですから、短足の人はそのことを気に病むよりも、メリットを引き出す努力をして、短足のマイナス点をカバーするような自分の魅力を磨く工夫をするべきです。まさに、サッカーにおいてディフェンスのテクニックを上達させるようなもので、日常生活ではファッションセンスを磨く、経済力をつけることが、魅力的な自分を引き出す上で非常に有効になるでしょう。
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