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現代の日本人男性は短足化が進んでいる?真偽を追う!

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日本人の体型は欧米化が進んでいたのではなかったのか?

日本人の体型が欧米化し、以前よりは高身長・脚長になっている

明治時代以降、とくに戦後以降は、日本人の体型の欧米化が進んできたと言われています。つまり、身長が高くなり、足が長くなったというわけです。実際に、中高年世代と20代、30代を比較するとその差は明らかで、若い世代の中にはそれこそ外国人顔負けの長い脚を持つスタイルの人もいます。

そう、このまま時が経てば「日本人は背が低い/脚が短い」というコンプレックスを解消できる日が来るに違いない、と多くの人が思っていたのです。

100年間で平均身長が15cm伸びた

この点に関しては具体的なデータもあり、明治初期から1970年代後半までの100年間の間に、日本人の平均身長は約15センチ伸びたと言われています。150センチ台が当たり前だった日本人男性の身長が、170センチ以上というのも珍しくなくなったわけですから、まさに「長足の進歩」と言えるでしょう。

180センチ超えが珍しくない北欧の人たちに比べるとまだまだですが、ラテン系の人たちと比較すれば、それほど遜色ないレベルにまで達しつつあると言えます。

最近は平均身長や足の長さは鈍化し、短くなっている

しかし、ここにきて、日本人の平均身長や脚の長さが停滞し、さらには短くなっているという衝撃のデータがあるのです。まさかの日本人男性の短足化!

これにも具体的なデータがあり、日本人の身長は1978~1979年の頃にピークを迎えたと言われています。ずいぶん早い段階にピークを迎えたような気がしますが、この世代に子供だった人たちが年齢を重ね、全世代の平均身長を押し上げていたわけです。

その証拠に、この世代に子供だった世代が50代に差し掛かった2017年には、50代の平均身長が初めて170センチを突破しました。これで、20~50代まで日本人男性の平均身長が170センチを超えたことになります。もう、「若者は背が高い、おっさんは背が低い」という図式が成り立たなくなったことを意味します。

10代後半男子の身長は低くなっている

一方で、より若い世代、10代後半の男子の身長が低くなっているという驚きのデータがあるのです。2017年の国民健康栄養帳調査によると、2016年、2017年の2年連続で、18~19歳の平均身長が170センチを下回る結果になりました。そう、現代の10代は50代よりも身長が低いのです!

これは当然、脚の長さにも影響します。体型が欧米化したと言われる背景には、身長だけでなく、脚も長い人が増えていることを意味しています。身長が停滞し、「かつての日本人」の体型の男性が増えたということは、脚が短い人が増えていることを示しているのです。

まだ10代の平均股下や股下比率のまとまったデータはありませんが、身長が低くなることで短足化が進んでいると考えても問題ないでしょう。

考えられる低身長・短足化の要因

では、どうしてここにきて、日本人男性の低身長・短足化が進んでいるのでしょうか?理由についてはまだはっきりとしたことはわかっていません。

栄養状態の問題

真っ先に挙げられるのが、栄養状態の問題です。100年以上もの間、日本人の食生活は改善し続け、それが体の成長を促す要因となっていました。「食の欧米化」はあまり良い意味では使いませんが、身長を伸ばし、脚を長くするうえでは役立ってきた面もあるわけです。

ところが、インスタント食品、スナック菓子、冷凍食品などが日常生活に定着した現代になると、栄養不足よりも栄養バランスの乱れが成長にマイナスの影響を及ぼすようになります。これはかなり前から危惧されていたことで、いよいよ本格的に体型の変化の形で影響が現れるようになったのかもしれません。

低身長のほうが健康に良い

さらに、より医学的な側面からの理由も指摘されています。低身長のほうが健康に良いという説です。それによると、高身長の人はがんにかかりやすいとされており、それに対する防御策として、身長が伸びなくなったというのです。

がんが死亡原因の多くを占めるようになり、深刻な病気となっている中、遺伝子のレベルでそれに対抗する反応が出ている、と考えることもできるのかもしれません。

あくまで、一時的な停滞状況にあるだけ

一方、それほど深刻に考えることはなく、あくまで「一時的な停滞状況にある」という意見もあります。短足化が進んでいるといってもごくわずか、身長にして1~2センチくらいの差ですから、日本人の平均的な股下比率の45パーセントを考えれば、0.4~0.9センチくらいの脚の長さの違いです。

永遠に平均身長と脚が伸び続けるわけではないわけですから、現在は伸びがちょっと一休みしているのかもしれません。

身長の8割は遺伝、2割は栄養状態で決まる

人間の身長は8割が遺伝的な要素、2割が栄養状態などの環境要素で決まると言われています。日本人はこれまで100年くらいの間、2割の環境要素が好転することで、身長が伸び、脚が長くなってきたことになります。

ところが、その環境要素の好転が一段落して身長に対して影響が及びにくくなったことで、遺伝的な要素である、もともとの「背が低くて脚が短い」日本人の特徴が現れるようになった、とも言えます。

若い世代のほうが低身長、足が短い

いずれにせよ、「おっさん世代よりも若い世代のほうが背が低く、脚が短い」という現実が衝撃であることは間違いないでしょう。そうなると今の若い世代の人達はよりファッションで自分を魅力的に見せて低身長・短足をカバーするコツを身につけることや、経済力をつけて男としての魅力を高める努力が求められるともいえます。

とくに経済状況が厳しい状況だけに経済力は重要な鍵となりそうです。

短足の定義や基本について、「短足の基準とは?男性・女性別の基準やイリザロフ法をはじめとした治療法について探る」にまとめました。

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