子供の身長を伸ばして短足にしないためには？身長スパートの基本知識とできることまとめ

身長スパートを知っておこう

自分の子供にはできるだけ背が高くなってほしいものです。男の子となればなおのことで、身長の低さや脚の短さがコンプレックスになってしまい、自己肯定感が低くなったり、異性と接するのに消極的になってしまったりといった問題を抱えてしまうこともあります。では、親が子供の身長や脚を伸ばすために何ができるでしょうか？

身長スパートとは？

そこで、「身長スパート」について知っておきましょう。「身長スパート」とは、急激に身長が伸びる時期のことです。陸上競技や受験勉強などで「ラストスパート」という言葉が使われますが、まさに陸上選手がスパートをかけるように、身長が大きく伸びる時期を指しています。

身長が伸びる時期は2度しかない

身長が大きく伸びる時期は2度あります。1度目は乳幼児の頃で、これはわかりやすいでしょう。そして、2度目が思春期です。この思春期の大きく身長が伸びる時期を指して、「身長スパート」と呼んでいるのです。

子供の背を伸ばして短足にしないためには、この身長スパートの時に、しっかり身長と脚を伸ばせるような環境づくりが両親には求められるわけです。子供の成長を促すのはもちろんですが、成長を邪魔しないような環境づくりや試みもとても重要です。

子供の身長を伸ばすためにできること

身長スパートのチャンスを逃さない

大事なのは、身長スパートの時期が訪れた時に、そのチャンスを逃さないことです。実は、これが難しいんです。乳幼児の身長が伸びる時期と比べて、思春期の身長スパートには個人差が出てくるからです。

早めに伸び始める早熟な子もいれば、ちょっと遅めの高校生になってから急激に伸びる子もいます。自分の子供がいつ頃に来るのかを見極める必要があるわけです。

一般的な身長スパートが訪れる時期

一般的に、男の子は13歳、女の子は11歳くらいが身長スパートが訪れる平均的な年齢とされています。これを目安に、子供の成長度合いをチェックしましょう。

わかりやすいのは、第二次性徴のチェックです。身長スパートと第二次性徴は同じ時期に訪れるため、身長の伸びだけでなく、性成熟が見られるかどうかも見極める目安になります。そして、日頃から身長をチェックし、伸びるペースに変化が生じていないかどうかを確認することが大事です。

身長スパートの時にやること

身長スパートが訪れたらどうすればいいのでしょうか？

栄養状態の充実

焦って何かをする必要はありませんが、やはり栄養状態を充実させることが大前提です。丈夫な骨を作るうえで欠かせないカルシウム、エネルギーの土台となるタンパク質、炭水化物、脂質、成長ホルモンの分泌を促す亜鉛などは、とくに充実させたいところです。さらに、カルシウムの体内への吸収を促すビタミンDやK、マグネシウムなども欠かせません。

バランスのある食事環境

もちろん、こうした栄養素ばかりを摂取するのではなく、バランスよく摂取できる食事環境が欠かせません。単に栄養バランスを考えて食事を作るだけでなく、お子さんの好き嫌いなどにも配慮する必要があります。「好き嫌いはダメ、全部食べなさい！」と頭ごなしに言ってもうまくいかないでしょう。

また、中学生ともなると体型を気にして、食事制限をしてしまうケースも出てきます。栄養バランスを心がけつつ、子供の食べたくなるような食事を工夫しましょう。

身長を伸ばす栄養素を含む、食事のバリエーションを増やす

身長を伸ばすのに役立つ栄養素が含まれている食材のバリエーションを増やしておくのがおすすめです。例えば、カルシウムを摂取するなら牛乳がとても適していますが、もし牛乳が嫌いだとか、または体質的に飲みすぎるとお腹を壊してしまう場合には、豆腐や納豆、小魚などでカバーすると効果的です。

この食材がダメならこっちを試してみるなど、できるだけ幅広いバリエーションやレパートリーを用意できることが望ましいでしょう。

適度な運動

成長のためには、適度な運動も取り入れたいものです。よく、バスケットボールやバレーボールをやると身長が伸びると言われます。これは、ジャンプをする機会が多いと骨や筋肉に適度な刺激が加えられて、成長を促すことができるからです。

子供の身長を伸ばしたいなら1日60分くらいの運動が相応しいとのデータもありますから、そうした機会をできるだけ設けるようにしましょう。

運動系の部活、もしくは運動する習慣を作る

運動系の部活に入ればよいですが、そうでない場合は家庭環境の中で運動する機会を作ることが重要になってきます。小学生高学年なら家族で身体を動かすチャンスも確保しやすいですし、この時期に運動する習慣をつけさせることができれば、中学生以上になっても自発的に運動をする環境を作ることができるでしょう。

睡眠環境

そして、やっぱり欠かせないのが睡眠環境です。成長ホルモンは睡眠中にもっとも多く分泌されますから、睡眠時間をしっかり確保することと、規則正しい生活習慣は欠かせません。毎日の就寝時間や起床時間がバラバラだと熟睡するのが難しくなり、十分な睡眠が取れないからです。

現代の思春期の子供たちは、スマホやネットの影響で夜更かしをしやすいですから、両親は目を光らせたうえで、健全な体の成長にふさわしい生活環境を心がけたいものです。

ファッションでカバーする

あとは子供にコンプレックスをもたせないためにもファッションでカバーする意識をもたせること、そして経済力を身につけられるだけの能力を身につける教育の機会も提供したいところです。

短足になる前に・なったあとの努力について詳しく知りたい方は、「短足の男性でも努力で身長を伸ばす！短期と中期、長期で身長伸びる、脚を長くする方法」をどうぞ。